2013年4月17日(水)
前回のvol.3に続き、『 ユタリ夜会 』vol.4へよんでいただき、この日のライブ無事に終了しました。通常『 ユタリ夜会 』は円形ステージを客席が囲む東中野yesAnnexで開催されるのですが、今回は通常ステージのある東中野music shed YES!での開催となりました。場所は同じ、2階と3階とフロアが違うだけです。ゆったりした空間に本格ステージの音響とライティングなど盛り上がる会場です。
この日はオケ音源を中心に恋愛詩特集の夜としました。かわいく、切なく、時に怖く、様々な詩を朗読しました。1作目は「ハーフムーン」、かわいく切ない詩からスタートです。翌18日がハーフムーンだったことも嬉しい夜でした。2作目、3作目は究極の恋?それとも究極の恋じゃないもの?という心の裏側を描いた「夏の夜の裏風景」と「秘密の森」を。新たにセレクトした音源をバックで朗読にも迫力を持たせて見ました。4作目にはもう一度切なく「ずっと昔に」。
中盤には男の子の恋の詩コーナーで少しカラーを変えてみました。短詩の「ピンク」、そして「僕の人生」を。この2作は音なし声のみの朗読にしました。
そして終盤に向けスペシャルゲスト、磯田ユタリさんを迎えての「永遠に優しい人」を。ユタリさんのおしゃれで切ないギターをバックにした朗読です。前回のユタリ夜会でもご一緒させていただいたのですが、この作品はユタリさんから先に音をいただき、更にユタリさんの作品のイメージを重ねつつ書いた詩です。音楽と一緒になることで、朗読もユタリワールドで遊ばせていただきと、楽しくも刺激的なコラボになりました!ユタリさんありがとうございました!
ラストは恋愛詩から少し離れて、お聴きいただいた皆さまに送る詩として「明日へ」を。あまり触れることはなかったのですが、この詩は東日本大震災の1週間ほど後、書いた詩です。被災された方という限定されたものではなく、理不尽な思いや苦しい思いの中にいる方、自分自身も含めた全ての方に送るメッセージを込めて書いた詩で締めさせていただきました。
振り返ってみると、恋愛詩特集としたものの、ハッピーエンドの作品がひとつもありませんでしたね・・・。ラストの「明日へ」は未来に繋げるという意味の作品ではあったものの。
さて、今回も『 ユタリ夜会 』、とても暖かく良い雰囲気の中で朗読させていただきました。お越しいただいた皆さま、お聴きいただいた皆さま、ありがとうございました!
最後になりましたが、共演の皆さまについて。
トップはギター弾き語りの女性アーティスト、つきさん。オリジナルの世界観がじんわりと沁みてくる演奏。激しくはないもののがっちり心をつかむ歌と演奏に感嘆しました。
2番手は私、3番手に前回のユタリ夜会でもご一緒した小田島健洋さん。前回より更にパワーアップ。歌に込めたメッセージの強さがダイレクトに響くとともに、演奏とは別の強さや姿勢がとても輝いていました。
4番手に中山ユズルさん。オープンマイクでご一緒したことはあるものの、ライブを拝見するのはお初でした。曲も歌も静かに入ってくるものの、いつのまにか中山ワールドに絡め取られてしまうような不思議な感触の方。いるようでいない独自ジャンルを築いています。
ラストは企画の磯田ユタリさん。変わらずの実力派。詩も曲もおしゃれな世界観にまず目を引かれるのですが、ギターの演奏が素晴らしいのです。座って演奏される方かと思っていたら、今回は立っての演奏で更に迫力が増していました。ステージ作りも素敵で最後まで目が離せませんでした。
と、それぞれ個性的で素敵な出演者の皆さまに、自分の出番以外は観客としても楽しませていただきました。企画の磯田ユタリさん、共演者の皆さま、ありがとうございました。
*SET*
ハーフムーン(ノクターンop9-2、ショパン)
夏の夜の裏風景(グノシエンヌ第4番、サティ)
秘密の森(ラ・カンパネラ、リスト)
ずっと昔に(愛の夢No.3、リスト)
ピンク
僕の人生
永遠に優しい人 with 磯田ユタリ(ギター)
明日へ(主よ人の望みの喜びよ、バッハ)
*「メッセージ」カテゴリは詩(創作)ではなく、読者の方へのご挨拶やメッセージです。